今シーズンの投球データを紐解くと、そのパフォーマンスの異常さが浮き彫りになる。ストレートの平均球速は158キロ前後を常時キープ。勝負どころで投じられる160キロ超の直球は、キャッチャーミットに収まるまで減速する気配すらない。フォームに力みがなく、しなやかな腕の振りから繰り出されるため、打者は手元に来るまで球種を判別することが不可能に近い。
さらに他球団を絶望させているのが、スライダーとスプリットの精度の高さだ。カウントを取る球としても決め球としても自在に操られており、打者がストレートに狙いを絞れば変化球に対応できず、変化球を待てば160キロの直球に振り遅れる。この悪循環が、相手チームのスコアラー陣を連日悩ませている。