吉井和哉と元妻が正式に離婚を選んだのは2007年のことだ。世間を騒がせるスキャンダラスな破局劇とは異なり、二人の別れは長い対話と相互理解の末に導き出された結論だった。1男3女の計4人の子どもに恵まれながらも、過酷を極めたバンド活動とロックスターとしてのプレッシャーが、徐々に家庭生活との間に埋めがたい溝を生んでいく。
吉井自身、自叙伝などで当時の葛藤を赤裸々に告白している。家庭人としての平穏を願いながらも、表現者として自分を極限まで追い込まざるを得ない精神状態。別居期間を経て下された決断について、関係者は「憎しみ合っての別れではなく、お互いの人生をこれ以上縛らないための前向きな選択だった」と証言する。吉井は離婚後も子どもの養育費や生活基盤の維持を惜しみなく支え、父親としての責務を果たし続けた。