歩くたびに足の甲の上部やつま先を上げるときに痛む場合、長伸筋腱炎が疑われる。これは足の指を持ち上げる腱が、靴の紐やアッパー部分と擦れ合って炎症を起こす病態だ。近年、欧米の足病医学の視点からも、靴のフィッティング不全が足部障害の最大の外部要因として挙げられている。
紐を強く締めすぎたり、硬い革靴や安全靴を日常的に履き続けたりすることが引き金となる。歩行時にギシギシとした摩擦感や軽い腫れを伴うのが特徴で、初期段階で適切なアプローチを行えば比較的速やかに改善するが、無理をして歩き続けると頑固な慢性炎症へと進行する。