彼のワードローブの核をなすのが、長年着込まれた味わいを持つヴィンテージ・古着ファッションだ。新品のパリッとした服よりも、時を経て風合いを増したデニムジャケットやミリタリーアウター、使い込まれたレザーアイテムを好む傾向がある。
単なるレトロ趣味ではない。歴史ある服が持つバックボーンや物語をリスペクトし、それを現代の街並みにしっくりと溶け込ませるセンスこそが、池松壮亮という人間の生き様そのものを映し出している。古着屋で丹念に宝探しをするように選ばれた服たちは、彼の手によって唯一無二の現代的なスタイルへとアップデートされるのだ。