皇室最高峰の知の饗宴「講書始の儀」知られざる舞台裏と最新講義の概要と注目ポイントをわかりやすく整理しました。

この儀式の起源は明治初頭の1869(明治2)年に遡る。当初は天皇自らが古典などを学ぶ場として始まった「御講書始」であったが、大正時代に入って各界の碩学が進講する現在の形式へと定着した。日本宮廷文化の長い歴史において、皇族が学問を重んじる姿勢は一貫しているが、近代以降はそれが開かれた学術研究・高等教育の進展と直接呼応する形を取るようになった。

装飾を削ぎ落とした松の間に、ただ朗々たる講義の声と紙をめくる微かな音だけが響く。伝統衣装やモーニングコートを身に纏った参列者たちが見つめる先には、過去と現在、そして未来を結ぶ知的営為が確かに息づいている。