開通初期、伊良部島への移動はフェリーが主流だった。それが橋の完成によってわずか数分で往来可能となり、島民の生活利便性は劇的に向上した。医療へのアクセスや物流のスピード化など、橋がもたらした恩恵は極めて大きい。
だが、その利便性が世界中の旅行者に知れ渡ると同時に、通過交通量は想定を遥かに超えるスピードで増大した。特にSNS映えを狙った橋上での違法駐車や危険な写真撮影が相次ぎ、一時は事故の危険性が高まったことから、行政や地元警察による監視強化が進められている。現在では、ピーク時の通行量平準化に向けたデジタルロードプライシングの導入検討や、観光レンタカーに対する台数規制案までもが議論の土台に上っている。