医師の時間外労働の上限規制が導入されてから2年。全国の病院が労働時間の管理に苦慮する中、同院の組織改革は極めてスムーズに成果を上げている。
勝因は、診療看護師(NP)や医療クラークへの権限委譲とタスク・シェアの徹底にある。行政書類の作成や患者への事前説明、ルーチン業務の多くを専任スタッフが代行。結果として、医師は診断や複雑な治療方針の決定といった本質的な医療行為へ集中できるようになった。労働時間の短縮はスタッフの疲弊を防ぎ、医療事故のリスク低下や職場満足度の向上という大きな果実をもたらしている。