長年、日本の商習慣を支えてきた「但し書き」付きの手書き領収書が、いよいよ姿を消そうとしている。2023年のインボイス制度開始から数年が経過した2026年現在、税務当局によるチェックの厳格化に伴い、手書きの領収書を廃止する店舗が相次いでいるのだ。
「手書きだと登録番号や税率ごとの区分記載ミスが起きやすい。大手チェーン店を中心に、レジから出力される印字レシート、またはQRコード経由のデジタル領収書のみを正式な証明書とする動きが完全に定着しました」と、都内の税理士事務所代表は指摘する。手書きのぬくもりを惜しむ声もあるが、コンプライアンス遵守の観点からデジタルシフトはもはや不可逆だ。