近年主流となったクッションファンデーションの詰め替えにおいて、最大の懸念事項は「乾燥」と「漏れ」である。パウダーと異なり揮発性の高いエモリエント成分や水分を多量に含むため、容器の密閉性が仕上がりの寿命を直接左右する。独自検証の結果、ケース内部の中蓋(インナーリッド)が「カチッ」と音を立てて閉まる多重リブ構造を備えているかどうかが、液漏れ防止の生命線であることが浮き彫りになった。
容器包装プラスチック製造の最前線では、ガスバリア性に優れた多層成形技術や、シリコンパッキンを一体化した高気密ヒンジが採用されている。しかし、安価なサードパーティ製ケースや互換性の合わないレフィルを無理に押し込むと、ヒンジ部分に微細な歪みが生じ、目に見えない隙間から水分が蒸発してしまう。
もし手持ちのケースにわずかな緩みがある場合の裏ワザとして、医療用シリコンテープをインナーケースの外周に極薄で一周巻き、嵌合(かんごう)トルクを高める手法が有効だ。また、詰め替え作業時にはスポンジパフの裏面をピンセットで軽く押し込み、リキッドの偏りを均一に整えてからセットすることで、気圧変化による外漏れリスクを大幅に低減できる。