従来の飲食店と決定的に異なるのは、ゲストとホストの境目が極めて曖昧な点だ。昨日までカウンターで定食を食べていた客が、翌週にはエプロンを着て包丁を握っていることも日常茶飯事である。
料理の手伝いを少し引き受けることで割引チケットが得られる仕組みや、得意料理を披露して小遣いを稼ぐシステムなど、ゲーム感覚で関われる工夫が凝らされている。「人に見られながら作る料理は上達が早い」「自分の作った味噌汁を他人が喜んで飲んでくれる快感は病みつきになる」といった声が参加者から相次ぐ。単なる消費行動から、共創のプロセスへと食の価値がシフトしているのだ。