【2026年現地ルポ】バブル崩壊の先で何が起きているのか?「投機」から「五感の逆襲」へと変貌を遂げる現代アートの現在地についての真相をお届けします。

生成AIが数秒で完璧な絵画を出力するようになった今、人間が描く意味とは何か。この根源的な問いに対して、2026年の現代アーティストたちは「身体性」と「時間」で回答を出している。

象徴的なのが、生き物や微生物を作品に取り込む「バイオアート」の急増だ。都内のオルタナティブスペースで開催された個展では、観客が自らの体温で発酵速度が変わる菌類の展示を前に、固唾をのんで見入っていた。データ化できず、保存すら困難な作品にこそ価値が宿る。AIには決して再現できない「腐敗」「老化」「不完全さ」こそが、いま最もラグジュアリーな表現として称賛を浴びているのだ。