尾畑氏の生き様は、数多くのドキュメンタリー番組でも取り上げられ、大きな反響を呼んだ。TBS系列の『情熱大陸』やNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』など、日本を代表する密着番組がカメラで捉えたのは、テレビの画面越しでも伝わる圧倒的なリアリティだった。
番組内で明かされた独占エピソードの中でも印象的なのは、カメラが回っていない場所で見せる彼のふとした表情や、作業の合間に漏らす本音だ。「自分が好きでやっておるだけ」「ボランティアは自己満足」と言い切り、決して自分を英雄視しない。過酷な泥かき作業の最中も笑顔を絶やさず、作業が終われば誰よりも深く頭を下げる。メディアが浮き彫りにしたのは、ラベルや肩書を一切脱ぎ捨てた一人の人間の、純粋すぎるほどの生きる意欲と誇りだった。