彼女の歩みを振り返る上で外せないのが、日本人として初めてロレックス・ランキング(女子世界ランキング)の頂点に立った事実である。名だたる世界の強豪がひしめく中で掴み取った世界ナンバーワンの座。米ツアー本格参戦当初のスランプを乗り越え、メンタルコーチとの二人三脚で自らのプレースタイルを再構築した軌跡は、今も語り継がれる。
特に2009年と2011年に制したエビアン・マスターズでの戦いは圧巻だった。決して飛距離で圧倒するタイプではない彼女が、正確無比なショットと卓越したパッティング、そして強靭なメンタリティで欧米のパワーゴルフに対抗した姿は、全米女子プロゴルフ協会(LPGA)の歴史にも深く刻まれている。その勝負勘と戦術眼が、現在の活動の強固なバックボーンとなっていることは疑いようがない。