19歳の若さで結婚を決意した内田也哉子と、当時トップアイドルから実力派俳優への転身を遂げていた本木雅弘。ふたりの結婚を誰よりも温かく、かつ独特のユーモアで見守ったのが樹木希林だった。婿養子として内田家に入った本木に対し、時に厳しく時に深い信頼を寄せ、真の「家族」としての絆を時間をかけて育んでいった。
本木雅弘が演技者として苦悩するとき、義母である樹木希林は的確で飾らない助言を送り続けたという。世代や立場を超えた家族の連帯感は、現在の内田家の伸びやかな空気感にもしっかりと息づいている。型にはまらない家族のあり方は、多様性が叫ばれる現代において、ひとつの理想像として静かな共感を呼び起こしている。