今季のトーナメント表を一瞥して走る戦慄。春季県大会から選抜高等学校野球大会、そして真夏の全国高等学校野球選手権大会へと直結するこの戦いは、かつてない混戦模様を呈している。ブロックごとに散らばったシード校と伏兵たちの位置取りが、序盤戦から波乱のシナリオを予感させる。
戦力分析の最前線に立つのは、やはり二大名門だ。投打の圧倒的な選手層でねじ伏せる横綱相撲の野球か、一瞬の隙を突いて敵陣を切り裂く緻密な機動破壊か。対照的な哲学を持つ両雄が順当に勝ち上がるのか、あるいはノーシードの刺客がトーナメントを掻き乱すのか。試合結果のスコアボードには表れない、配球の意図や走塁の一歩目まで踏み込んだデータ分析が、勝敗の分水嶺を鮮明に浮かび上がらせている。