彼女の原点を語るうえで、乃木坂46としての活動は切っても切り離せない。愛されるムードメーカーとしてグループを牽引する一方、早くから芝居への強い情熱をのぞかせていた。初期の出演作である主演映画『死霊波』などで見せたホラー作品での鋭い感性と体当たりの演技は、後の女優人生の萌芽を感じさせるものだった。
グループを卒業後、彼女が身を投じたのは厳しくも奥深い舞台演劇界である。華やかなアイドル衣装を脱ぎ捨て、客席と至近距離で対峙する生身の演技に挑戦。セリフ一つ、指先一つの動きに情熱を宿らせる姿は、瞬く間に演劇関係者の間で話題となった。一歩ずつ着実に積み重ねた劇場での経験が、今の揺るぎない立ち位置を築いている。