ソロ活動を支える中核であり、彼のアイデンティティそのものと言えるのが、自主レーベル「zelone records(ゼローン・レコード)」の存在である。大手レコード会社のマーケティング戦略や過密なリリーススケジュールに一切左右されず、自分が真に納得できる音質、盤の仕様、アートワークだけを追求する。この徹底した自律性が、彼の作品に骨董品のような普遍性と高い価値を与えている。
特に7インチシングルや重量盤LPへのこだわりは並々ならぬものがある。レコードの針が溝をなぞることで生じる微細な空気の振動、あたたかみのある中音域の密度、そしてジャケットの紙の質感や匂いまでを含めた「物理的な体験としての音楽」。ストリーミング中心のデジタル社会となった2026年だからこそ、彼の制作するフィジカル盤は世界中のレコードショップで瞬時に完売し、オークション市場でも特別な逸品として扱われ続けている。