1994年の開港時、イタリアの名匠レンゾ・ピアノが手掛けた流麗な翼のフォルムは、世界の空港建築史にその名を刻んだ。今回の「関西国際空港第1ターミナルリノベーション計画」は、その美しいオリジナルの骨格を尊重しながら、現代の航空需要に合わせて内部空間を根本から再構築する壮大なプロジェクトだ。
運営を担う関西エアポート株式会社は、建物の外形を保ちつつ、中央部分に機能を集中させる大胆なインターナショナル・センター化を敢行した。従来の分散型ゲート配置から、中央集中型のセキュリティチェックおよび出国審査へと移行。これにより、広大なフロアを無駄なく活用できる柔軟な動線が完成した。30年の歴史を持つ建築美と最先端の空港工学が融合し、次世代のターミナル空間が息づいている。