この日のペトコ・パークで主役を演じたのは、30代後半を迎えてなお進化を続けるダルビッシュ有だった。立ち上がりから150キロ台後半のフォーシームと、打者の手元で鋭く落ちるスイーパーを効果的に織り交ぜる。ブルワーズの主砲ジャクソン・チョーリオやクリスチャン・イエリッチに対しても強気のピッチングを崩さず、要所を締めた。
特に圧巻だったのは6回表のピンチだ。無死一、二塁と一触即発の場面で、ダルビッシュはカウントを取りに行くスライダーから一転、落差のあるフロントドアの変化球で二者連続三振を奪う。最後は力強い直球で遊ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。ベンチに戻る背番号11に対し、スタジアムからは大歓声とスタンディングオベーションが巻き起こった。