「ショウヘイのバットから放たれる打球音は、他のどの打者とも違う。まるで大砲の発射音だ」
ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、試合後の会見で幾度となくその衝撃を言葉にする。指揮官が特に絶賛するのは、彼の打撃における柔軟性と状況判断能力だ。打線の要として相手バッテリーから徹底的なマークを受け、歩かされる場面が増えても集中力が切れることはない。むしろ甘い球が来ると確信した一瞬の隙を逃さず、一振りで試合の勝敗を決めてしまう。
ロバーツ監督は今季、大谷の打撃特性を最大限に活かすため、打順と出塁率重視の戦術を高次元で融合させている。後続を打つ強力打線との相乗効果により、相手投手陣はストライクゾーンでの勝負を余儀なくされる。この戦術的包囲網こそが、大谷のアーチ量産を支える強力な後押しとなっているのだ。