コレクター市場で特に高値がつくのは、単に年号が珍しいだけではない。製造過程で偶然生まれたエラーコインや、未流通の極上品だ。貨幣学の視点からも、こうした変形や不具合を持つ個体は極めて高い学術的・収集的価値を持つとされる。
エラー硬貨を見分けるポイントは複数存在する。硬貨の縁にある斜めギザの刻印が一部欠けている「ギザエラー」、中心の模様が大きくズレて打ち抜かれた「偏芯エラー」、あるいは両面の刻印角度が歪んでいるダイシスエラーなどだ。これらの珍品はプレミア硬貨として、額面の十数倍から、場合によっては数十万円規模の評価を受けることもある。指紋がつかないよう縁を持ち、光にかざして細部を観察することが第一歩だ。