単に音程を合わせるだけでは、『愛を伝えたいだとか』の魅力は半分も表現できない。音楽産業の最前線で評価されるこの楽曲の骨組みは、ブラックミュージック由来の16ビートのグルーヴ感にある。歌い出しからシンコペーション(食うリズム)が多用されており、言葉を音符にジャストで置くのではなく、少し後ろに倒すようなタメが重要だ。
子音を意識して強く発音し、母音を短く切る「スタッカート」を意識すると、曲全体のテンポ感が一気に引き締まる。また、歌詞の感情表現に合わせて息を混ぜた声(ウィスパーボイス)とハッキリした地声を使い分けることで、聴き手を引き込むドラマチックな歌唱が可能になる。