1990年代初頭、彼の存在感は圧倒的だった。『もう誰も愛さない』で見せた尖った演技とシャープなルックスは、トレンディドラマ黄金期を象徴するアイコンとなった。立て続けに『愛さずにいられない』などの話題作に主演し、メディアの狂騒の中心にいた。
だが、彼は現状に甘んじることを嫌った。絶頂期でのハリウッド進出宣言は、日本のエンターテインメント界に大きな衝撃を与えた。渡米後の現実は決して甘くなく、オーディションに落ち続ける日々や激しい競争に晒される中、彼を陰で支えたのが当時のパートナーだった。
サンミュージックプロダクションなどをはじめとする大手事務所がしのぎを削る日本芸能界のバックアップを離れ、海外で孤軍奮闘した経験は、彼の人間像を大きく形成した。渡米生活で培われたタフネスと自立心は、後の結婚生活における距離感にも影響を与えたと考えられる。