話題沸騰中の 致死猛毒パリトキシン、マウイ島に眠る古代の呪いと戦慄の真相について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

マウイの群体から単離された物質こそ、天然界最強クラスの非タンパク質性猛毒「パリトキシン」である。その毒性は青酸カリの数千倍、フグ毒テトロドトキシンすら遙かに凌駕する。分子量2680という、有機化合物としては異例の巨大かつ複雑な構造を持ち、毒素薬理学の専門家たちを長年翻弄し続けてきた。

パリトキシンの致死メカニズムは、生命維持の根幹を直撃する。細胞膜に存在し、細胞内外のナトリウムとカリウムの濃度勾配を保つ「ナトリウム・カリウムポンプ」に特異的に結合。本来は厳密に制御されているイオンチャネルを完全に開放したままロックしてしまう。結果として細胞内外のイオンバランスは一瞬で崩壊し、心筋の異常収縮、激しい筋肉融解、そして不可逆的な多臓器不全が引き起こされる。解毒剤は現在も存在しない。