ティーン誌の専属ファッションモデルとしてキャリアをスタートさせた十代の頃、その圧倒的な透明感と快活なキャラクターは瞬く間に世間を魅了した。大手芸能事務所であるオスカープロモーションの猛烈な後押しを受け、数多のCMや連続ドラマ、さらにはバラエティ番組のMCまでをノンストップで駆け抜けた日々。当時の過密なスケジュールは、まさに日本の芸能界におけるトップスターの宿命とも呼べるものだった。
だが、その急激なブレイクは激しい逆風をも呼び込んだ。主演を務めた月9ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帖』などを巡る過剰な露出へのバッシングや、世間が押し付けるパブリックイメージとの乖離。どれほど過酷な現場であっても笑顔を絶やさなかった少女の胸中には、消費され続ける偶像であることへの違和感と、芝居の真髄へ迫りたいという渇望が静かに渦巻いていた。