スマートフォンを片手に食べログの星の数やGoogle マップの口コミをチェックしながら歩く旅行者の姿は日常風景だ。しかし、アルゴリズムが弾き出す平均的な高評価だけを頼りに店を選ぶと、往々にして「行列の長さ=満足度」という錯覚に陥る。
真の食通は、レビューの点数よりも「回転率」と「客層の構成」を注視する。地元のサラリーマンや家族連れが迷わず吸い込まれていく小規模店にこそ、滋味深い名品が潜んでいることが多い。メインストリートから一本入った路地裏に目を向け、焼き場の音と漂う油の香りを頼りに暖簾をくぐる勇気が、旅の満足度を何倍にも跳ね上げる。