直木賞作家・佐藤愛子の家系図全貌!父紅緑と兄ハチローの真実にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

父・佐藤紅緑の存在なくして、佐藤愛子という作家の骨格は語れない。少年小説の開拓者であり、当時の読者の胸を熱く焦がした『あゝ玉杯に花うけて』などの大ベストセラーを連発した凄腕の文豪。しかし、家庭内における彼の佇まいは、まさに絶対君主そのものだった。

豪快にして繊細、時に破滅的な奔放さを見せる紅緑の性格は、子どもたちの人格形成に決定的な影を落とした。愛子自身、父の持つ圧倒的な「文学の気迫」を日常的に浴びながら育った。文藝春秋をはじめとする大手出版社を舞台に暴れ回った父の遺伝子は、彼女の文章に流れる一切の甘えを排した写実性と、強靭な骨太さにそのまま引き継がれている。