騒動の渦中、注目を集めたのが同社代表取締役社長の田中邦彦氏を中心とする経営陣の危機管理広報である。くら寿司は、速やかな事実関係の公表と謝罪プレスリリースを出しつつも、不適切行為に対しては一切妥協しないメッセージを一貫して発信し続けた。
「食の安全・安心を脅かす行為には徹底的に立ち向かう」というトップの強い決意は、当初の猛烈な批判を次第に沈静化させ、逆に消費者の信頼を取り戻す一助となった。危機発生時における迅速な情報開示と、ブレない姿勢がいかに組織防衛において重要であるかを示す、典型的な危機管理事例として語り継がれている。