カタログをジャンル別に精査すると、特に潤沢な制作リソースが投じられている二大巨頭が浮かび上がる。それが「SF・ファンタジー」と「サスペンス・ドラマ」である。
SF・ファンタジーの分野では、難解なハードSF小説の映像化から壮大なハイ・ファンタジーのサーガまで、視覚効果の限界に挑む野心作が並ぶ。圧倒的なスケール感で構築された異世界や、近未来のディストピア像は、映画館の大スクリーンを前提としない視聴環境であっても、視聴者を異世界へと没入させるに十分な強度を持つ。
対するサスペンス・ドラマの領域では、緻密に張り巡らされた伏線と息もつかせぬクリフハンガーの手法が極限まで洗練されている。北欧ノワールの冷徹なトーンから、実在の未解決事件を冷徹に再構成したトゥルークライムまで、心理的リアリズムを徹底追求した作品群は、一度再生を始めれば止まらないビンジウォッチング体験を約束してくれる。