一見すると唐突にも思える異色コラボ。しかし、その根底には極めて緻密な戦略が存在する。『ウマ娘 プリティーダービー』は、競走馬たちのドラマと熱い友情を描く作品として爆発的な支持を集め続けてきた。一方のKFCもまた、「みんなで集まってシェアする食体験」をブランドの軸に据えている。
「勝負の後に仲間と食べるチキン」というストーリー性が、作品ファンの琴線に見事にはまった。ゲーム内の育成イベントにコラボ限定のランダムイベントが組み込まれたことも大きい。プレイヤーがゲーム内でチキンを食べるとステータスがアップする演出など、デジタルとリアルの体験が見事に融合されている。単なるロゴの貼り付けではなく、作品へのリスペクトが感じられる細部の作り込みこそが、ファンの満足度を極限まで高めている要因だ。