赤と青のガウンから未来へ!彬子さまが挑む皇室と文化の最前線の最新情報をお届けします。専門的な知識がチェックできます。

文庫化を機に爆発的な再注目を集めた留学記『赤と青のガウン』。単なるロイヤルファミリーの回顧録ではない。そこにあるのは、言葉の壁や過酷な論文執筆に悪戦苦闘し、時にはひとりでスーパーのレジに並ぶ一人の大学院生のリアルな青春記だ。皇室のノンフィクション・自伝として類を見ないユーモアと率直さに、老若男女を問わず熱烈な支持が寄せられている。

作中で描かれるエピソードはどれも瑞々しい。英国の厳格な身元確認に戸惑った瞬間や、深夜まで及ぶ資料整理、側衛(皇宮護衛官)とのコミカルな攻防など、普通の女子学生として奮闘する姿が等身大で綴られている。特権に甘んじることなく、自らの頭と足で道を切り拓くその姿勢こそが、読者に深い共感と爽快感を与えている所以だろう。