日本国内の家庭で親しまれる名機「うるるとさらら」も、この滋賀の地で産声を上げた。無給水加湿という前代未聞の機能を備えたルームエアコンの開発は、当時の空調業界に大きな衝撃を与えた。その革新の遺伝子は、現在の最新モデルにも色濃く受け継がれている。
開発実験室では、猛暑や極寒を再現した過酷な環境試験が連日繰り返されている。温度だけでなく、湿度や空気の気流まで緻密にコントロールする技術は、長年の試行錯誤から生まれた賜物だ。単に部屋を冷やす・温めるだけでなく、室内の空気質そのものをデザインする姿勢が、競合他社を寄せ付けない強みを生み出している。