『ファースト・クラス』の最大の魅力は、なんといっても登場人物たちの露骨なマウンティング合戦だ。画面上に「心の声」や「マウンティングランク」が表示される斬新な演出は、当時のテレビ視聴者に強烈なインパクトを与えた。「私の方が上」という剥き出しのエゴが交錯する様は、視聴者を恐れさせながらも中毒的に惹きつけたのである。
それまでの学園モノや刑事モノとは一線を画す「マウンティングドラマ」という新ジャンルを開拓した本作。他者を蹴落としてでも這い上がろうとする女性たちの姿は、現代社会における承認欲求や生きづらさの縮図でもあった。きらびやかな衣装や最先端の流行と、裏に潜む泥臭い足引っ張り合いのギャップが、作品の強烈なアクセントとなっている。