ファンの間で「天井席」と通称される座席の正体は、建築構造上の「東京ドーム2階スタンド後方席」にあたる。最大の特色はその傾斜角だ。約30度から31度に達する傾斜は、自席に立った瞬間に足がすくむほどの高度感をもたらす。スキー場の初中級者コースに匹敵する急勾配だ。
通路の階段を上り下りするだけでも相応の体力を消耗する。高所恐怖症の人なら、着席するまでに少し身構えるかもしれない。だが、この凄まじい傾斜のおかげで、前の観客の頭でステージが遮られるストレスがほとんどない。クリアな視界が常時確保されている点においては、フラットなアリーナ後方席よりもストレスなく鑑賞できるメリットが存在する。