京都の夜を語る上で欠かせないのが、西の四条烏丸と東の四条河原町という2大拠点のキャラクターの違いだ。このわずか数百メートルの距離で、酒場の表情は劇的に変わる。
金融機関やオフィスビルが立ち並ぶ烏丸側は、舌の肥えたビジネスパーソンが集う落ち着いた大人の街。割烹仕込みの一品料理とともに厳選された美酒を供する個室居酒屋が集中し、接待需要にも柔軟に応えるハイエンドなプランが主流を占める。阪急烏丸駅や地下鉄四条駅直結のロケーションは、終電間際までじっくり語り合いたい夜に心強い。
対照的に、若者や観光客のエネルギーが渦巻く河原町側は、ネオ大衆酒場や立ち飲みスタイルの新形態がしのぎを削る。裏路地に足を踏み入れれば、SNSで話題の個性派サワーや創作タパスを取り入れたカジュアルな酒処が密集している。京阪電気鉄道の祇園四条駅からも近く、木屋町や先斗町の情緒を感じながらハシゴ酒を楽しむにはこれ以上ない舞台といえる。