フジ本社の未来図を追う!球体展望室の裏側とお台場再開発の全貌の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

建物のアイコンである直径32メートルの球体展望室「はちたま」は、一般訪客を引きつける観光の要だ。しかし、あの球体が施工時に地上で組み立てられ、ジャッキアップ工法によって数日かけて一ミリずつ巻き上げられた事実を知る者は多くない。まさに当時の日本の土木・建設技術の枠を集めた精密な工学の結晶だった。

観光客で賑わうメインエントランスを離れると、知る人ぞ知る穴場の見学ルートが存在する。例えば、高層部に位置するレストランフロアや屋外回廊へと続くロングエスカレーターからは、混雑を避けて東京湾を一望できる壮大なパノラマが広がる。また、イベント開催時の混雑期であっても、あえて低層階のオープンテラスを経由して球体直下に迫るルートを歩けば、巨体が頭上に覆いかぶさるような圧倒的な構造美を肌で体感できる。一般のガイドブックには載らないこうした視点こそ、この都市型建築をフルに味わう醍醐味だ。