私立のふたつの巨頭が立ちはだかる一方で、公立校の躍進からも目が離せない。特に今シーズン注目を集めているのが、限られた練習時間と環境を逆手に取り、効率的な強化を進める地方の公立校だ。
私立強豪のような潤沢な選手層を持たない彼らが選んだのは、徹底した「一点突破」の戦術である。複数の投手を細かく繋ぐ継投策や、特定のアウトカウントに絞って強振する割り切った攻撃など、個性が際立つ。今春の地区大会でも、下馬評を覆してシード校を打ち破るジャイアントキリングが相次いだ。波に乗った公立校がそのまま夏の本戦まで駆け抜けるシナリオは、決して夢物語ではない。