1981年、音楽界の頂点に君臨していたビッグカップルの長男として誕生した桑名美勇士。幼少期からスタジオの機材やギターアンプに囲まれて育った彼にとって、音楽は学ぶものではなく呼吸そのものだった。しかし、両親の離婚によって生活環境は激変。母のルーツであるアメリカと日本を行き来する多感な少年時代を過ごすことになる。
かつてアン・ルイスが所属し、日本のエンターテインメント界を牽引した渡辺プロダクションの黄金期を知る関係者たちは、美勇士の天性のリズム感と華に早くから注目していた。ビクターエンタテインメントなど名門レーベルの歴史を彩ってきた両親の遺伝子は、10代半ばで彼自身を本格的なステージへと駆り立てる。1990年代後半、映画出演やバンド活動で表舞台に立った美勇士は、荒削りながらも強烈な存在感を放ち、瞬く間に注目を集めた。