2026年を迎えた現在の住宅業界において、単なる耐震性能や坪単価の安さだけで差別化を図る時代は完全に過去のものとなった。消費者は「その企業がどんな思想を持って家をつくっているか」というストーリーやビジョンに共感して購入を決断する傾向が強まっている。
しかし、企業思想を前面に押し出すブランディングは、強力なファンを作るのと同時に、強いアンチや警戒感を生むリスクもはらむ。特に住宅という極めてプライベートな買い物の場において、企業のカラーがあまりにも濃すぎると、受け手側の防衛本能が働く。「宗教っぽい」という噂は、強いメッセージ性に対する現代の消費者の心理的アレルギー反応とも捉えられる。