『となりのトトロ』を語る上で避けて通れないのが、インターネット上で長年囁かれてきた不気味な都市伝説の存在だ。「メイとサツキは実は途中で亡くなっている」「トトロは死神である」といった極端な噂が広まり、一部のファンの間で物議を醸した。
しかし、スタジオジブリ公式および制作陣はこの噂を明確に否定している。後半のシーンで少女たちの影が薄く見える点については、作画コストや画面上の演出上の理由によるものであり、死を暗示したものではない。むしろ、この作品の本質は「死」ではなく「生への希望」と「家族の再生」にある。母の病気や失踪騒動という現実的な危機に直面したとき、妹を守ろうとする姉妹愛と、それを温かく見守る精霊の介入が物語を救済へと導くのだ。都市伝説を払拭した先に浮かび上がるのは、人間の絆を描いた感動的なドラマである。