連載当時を知らない若い世代や海外の視聴者にとっても、三井寿の存在感は特別だ。2026年現在、バスケットボールアニメというジャンルは世界的な広がりを見せているが、その金字塔として今なお君臨するのが『SLAM DUNK』である。
従来のスポ根漫画のように「完璧なヒーロー」を描くのではなく、挫折し、道を外れ、遠回りをした人間が泥を這いずりながら復活する過程を克明に描いた点にある。国境や時代を超えて世界中の人々が三井に共感するのは、彼が誰よりも泥臭く、人間くさい生き様を提示しているからにほかならない。アニメーション技術の進化や配信環境の充実により、彼の名言は今やグローバルなポップカルチャーのアイコンへと昇華した。