北陸の「命の砦」に迫る選択の時——医療再編と働き方改革の波に揺れる現場からにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

2024年1月に発生した能登半島地震。北陸の医療網が寸断されたあの経験は、現場に深い教訓を刻みつけた。当時、被災地からの傷病者を積極的に受け入れ、DMAT(災害派遣医療チーム)を現地へ送り続けた経験をもとに、災害対応マニュアルの大幅な見直しが行われた。

自家発電設備の増強や、大規模断水に備えた受水槽の再整備、通信途絶時を想定した衛星回線の二重化など、インフラ面の強化は着実に完了しつつある。また、富山県内だけでなく隣接する石川・新潟両県との広域連携の枠組みを再構築。「次にいつ来るかわからない巨大地震」に対する緊張感は、病院の空気感に今なお色濃く残っている。