越前大仏殿の隣にそびえ立つ五重塔もまた、見逃せない存在だ。高さ75メートルという数字は、京都の東寺(約55メートル)を遥かに凌ぎ、建造物としての五重塔としては日本一の高さを誇る。エレベーターで最上階へ登ると、勝山市街地と奥越前の山々が一望できるパノラマが広がる。
境内の回廊や庭園、九頭竜川の伏流水を引き込んだ日本庭園など、空間全体の密度の高さは目を見張るものがある。単に大仏を見上げて終わりではなく、回遊しながら建築群の壮大さを肌で感じられる設計になっており、じっくり回れば2〜3時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。