「正直、うちで売っている800円の専用接着剤より使い勝手が勝っている場面すらある」。都内手芸専門店の店主は、苦笑いを浮かべながらそう明かした。かつて布用の接合資材といえば、アイロン熱圧着タイプや液体接着剤が主流だった。しかし、アイロンを出す手間や、乾くまでの放置時間、さらには液だれによる失敗のリスクが付きまとった。
セリアが投じた一石は、その全工程を一瞬で過去のものにした。剥離紙をはがして手で強く圧着するだけ。準備も後片付けも不要。この極限までのタイパ(タイムパフォーマンス)の高さが、タイトな生活スケジュールを送る現代人のニーズに突き刺さったのだ。