華やかな収入の裏で、プロスポーツ選手を悩ませるのが税金の壁だ。アメリカ合衆国では連邦所得税に加え、遠征先の各州でプレーした日数に応じて課税される「ジョック・タックス(Jock Tax)」が存在する。カリフォルニア州やニューヨーク州での試合は高い税率が課されるため、彼の現役時代の実効税率は50%を超えていたとされる。
そこで真価を発揮したのが、シアトル・マリナーズとの契約に組み込まれた「繰り延べ支払(Deferred Compensation)」の仕組みだ。契約年俸の一部を毎年即座に受け取らず、引退後に金利を上乗せして分割受け取りする形式を取った。これにより、現役引退後の現在でも毎年ミリオンダラー規模のキャッシュフローが自動的に振り込まれる仕組みを構築しており、賢明な節税対策と将来の確固たる安泰を両立させている。