対戦カードの決定に至るまでの交渉は、まさに難航を極めたという。互いの陣営が譲らない条件闘争、契約上の細かなクリア項目、さらには直前の怪我トラブル。それでもプロモーターと選手陣が諦めなかったのは、「最高の興行をファンに届ける」という一点において利害が一致したからに他ならない。
誰もが予想だにしなかった組み合わせが実現した背景には、選手自らの直接直訴があったとされる。「あの男と戦わせてくれ」——その一言がプロモーターの心を動かし、一夜にして契約書にサインが交わされた。ストーリー性の高いドラマが、リング上で交錯する。