世界的な教育機関であるNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)のガイドラインや、世界中の筋力指導者に支持される名著『スターティング・ストレングス(Starting Strength)』のメソッドでも、下肢の配列(アライメント)と安全な関節可動域の維持は最優先事項として掲げられている。
特に問題視されるのが、膝関節だけに機械的な負担を強いる浅いしゃがみ込みや、足首の柔軟性不足を無視した無理なフォームだ。正しい軌道を描けていない状態でバーベルなどの重量を付加すれば、負荷は筋肉ではなくダイレクトに関節構造へと伝わる。NSCAが推奨するプログレッシブ・オーバーロード(漸進的過負荷)の原則も、正確なフォームという土台があってこそ成立する。