漫画家・田畠裕基が手がける『ブラッククローバー』は、魔法が存在する世界を舞台に熱い友情と成長を描く王道の少年漫画だ。しかし、本作が持つ魅力は激しいバトルだけに留まらない。ヴァネッサ・エノテーラやシャーロット・ローズレイといった女性キャラクターたちが放つ大人の色香や、ヒロインであるノエルの成長に伴う美しさの開花は、読者を強く惹きつけてきた。
ダークファンタジー独特の仄暗いトーンと、登場人物たちの華やかな造形が見事な対比を生み出している。田畠裕基の繊細かつ力強い線画は、キャラクターの衣裳のなびきや肌の質感を極めて高精度に描き出し、紙面から溢れんばかりの生命力を与えている。