レコード大賞やらせと買収報道の闇!関係者が暴く不透明な選考に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

不可解な選考は近年に始まった話ではない。過去数十年を振り返れば、社会現象となったメガヒット作が理不尽に退けられ、不可解な作品が大賞をさらっていく光景が幾度となく繰り返されてきた。ある大手レコード会社元幹部は、匿名を条件とした調査報道の取材に対し「10月の段階で今年の受賞枠はどの事務所に割り振るかの大枠が決まっていた」と赤裸々に語る。

国民の誰もが認知するミリオンセラーを記録したアーティストが「賞レースの辞退」という形で距離を置くケースが相次いだのも、この腐敗した力学に巻き込まれることを嫌った結果に他ならない。受賞を金で買い、それをテレビで権威づけし、プロモーションに再投資する――。音楽への敬意を欠いた利権の循環構造こそが、音楽業界が長年ひた隠しにしてきた最大のタブーであった。