この行動科学的なアプローチは、経営や組織開発の現場でも急速に取り入れられている。『ハーバード・ビジネス・レビュー』をはじめとする世界的ビジネス誌では、一人のカリスマ経営者に依存するリスクを避けつつ、組織全体にリーダーシップの熱量を伝播させる「分散型カリスマ」の必要性が議論されている。
書店に並ぶ従来のビジネス書が「カリスマの真似をせよ」と煽る時代は終わった。現代の組織開発において求められているのは、メンバーそれぞれの強みを引き出し、チーム全体の士気を高めるための再現可能なカリスマ的スキルの体系化である。